僕なんて何やってもだめだ
能力や才能なんてない
いつも自己嫌悪になってしまう
などと、いつも思ってしまう方の参考になる記事です。
今の能力や才能、結果の物差しで自分を判断するのはもったいないです。
なぜかというと
今の自分では考えられないくらい成長した自分になる事は十分に可能だからです。
自分の成長を信じる事ができない人や、家族や知り合いで助けたい人が
いるのであれば、今回のマインドセットの記事は参考になるはずです。
Contents
マインドセットってなに?
マインドセットは、物事に対して『どういう見方や思考をするか』と言えます。
例えば、難しい問題を出された際に以下のように考えるA君とB君がいたとします。
A君
B君
上記のような考え方だと、二人のマインドセットがどのように違うか見ていきます。
A君の場合の考え方
A君の場合は、問題を解けないのは『自分の能力が劣っているせい』と
今の自分の能力の物差しで判断して『できない事』を決めつけてしまっています。
このマインドの人は、自分の能力や才能は固定的で変わらないと思っている
『こちこちマインドセット』の持ち主です。
つまり、つまづいたらダメだったり失敗という考えが強いです。
どうですか?あなたは当てはまっていませんか?
このマインドだと、『成長を自分から遠ざけてしまっている』可能性があります。
A君の場合、自分の能力が低いからできないと思っているのであれば
『自分なんて勉強してもダメだし』と学習から遠ざけてしまいますよね。
反対に能力や才能のおかげであぐらをかいて、成功の機会を逃してしまう場合もあります。
上手くいっている時は問題ないですが、困難な問題に直面した時に
こちこちマインドセットの人は自信などが崩れてしまい非常に脆(もろ)いです。
B君の場合の考え方
B君の場合は、根気強く取り組み続ければ
たとえ問題が難しくても解けると信じています。
自分次第で必ず成長できるというマインドを持っている
『しなやかなマインドセット』の持ち主です。
上手くいかない時こそ、粘り強く頑張る事ができます。
つまり、しなやかなマインドセットの人にとって『成長できない』事が失敗という考えです。
同じ問題に直面しても、その人の捉え方や考え方で結果も大きく変わってきますよね。
言うまでもなく、『しなやかなマインドセット』を持っている
B君の方が圧倒的に成長します。
難しい問題や困難に直面した時こそ、この『しなやかなマインドセット』が
重要というのが少し理解できたのではないかと思います。
もう少し詳しく『こちこちマインドセット』と『しなやかなマインドセット』
の違いを見ていきましょう。
マインドセットのケーススタディ
例えば、合格する自信のあった資格試験に落ちてしまった時はどうでしょうか。
自信があった資格試験に落ちてしまったら、あなたはどう思いますか?
ショックな事は間違いないですよね。
A君の場合
落ちてしまった事で『俺なんてどうせだめだ』、『努力しても受かりっこない』などと考えます。
そして無力感や自暴自棄になって勉強を辞めてしまい、これまでの努力を水の泡にしてしまいます。
B君の場合
落ちてしまったけど『どこが悪かったんだろう』、『もっと勉強が必要って事だな』と考えます。
何がいけなかったのか自分の欠点を改めて、次の資格試験では合格できるように行動していきます。
資格試験に合格できなかった事は、当然B君もショックだったり落ち込みもします。
ただ落ち込んだとしても上記のような考えなので、自分を投げ出さずに
コツコツと努力を積み重ねる事ができます。
努力は絶対に報われるという事はありません。
『そりゃそうだよ』とわかっている人もいると思いますが、
継続して取り組めば『必ず成長する』という点が重要なんです。
これは絶対的な原則のはずです。そのできなかった時点より必ず成長します。
日常に戻ると忘れてしまう人が多いので、少しづつマインドをしなやかにしていきたいですね。
止めるべき思考や口癖
口癖もめちゃくちゃ重要です。
その人が普段どういう口癖を言っているかで、どのような人かわかってきます。
これから紹介する口癖を『あー、よく言ってたな』という人は、
少し口癖を変えてみてください。
これだけで、少しずつでも変化を感じる事ができると思います。
『どうせ○○』
一つ目は、『どうせ○○』という思考や口癖です。
『どうせ勉強してもできない』
『どうせ努力しても無駄』
『どうせ俺には才能なんてない』
事あるごとに『どうせ、どうせ、どうせ』と言っていないですか?
現時点の能力のみで判断しているため、自分には能力がないし、
努力したところで無理と初めから思ってしまっています。
成長できる事を信じられていません。
なので、自分を成長させる努力を積み重ねていけないんです。
いつも『どうせ』を使っているのは非常に勿体ないので
そんな口癖はすぐに止めてしまいましょう。
人は必ず成長する事ができます。そう信じてください。
『○○のせい』
二つ目は、『○○のせい』という思考や口癖です。
『環境のせい』
『あの人のせい』
『忙しいせい』
『せいせい星人』で他責の考えの人ですね。
自分以外の事を棚に上げて、なんでも言い訳をしてしまいます。
自分は悪くないという考えなので、自分の欠点を改める事はありません。
人だったり、環境のせいにして正当化するのは確かに楽ですよ。
楽ですが、自分の欠点を改善する事をしないので
自分を自発的に成長させていくのは難しいです。
この考えを持っていたら、まず自分の欠点や過ちを
認める事から始めていきましょう。
欠点や過ちを認める事ができると、そこから教訓を得る事ができます。
『自責』の考えは重要です。
僕も常に、人や環境のせいにしないように意識して気を付けています。
日ごろから意識していないとすぐに元の自分に戻ってしまいますからね。
口癖や思考は、お金もかからずにすぐ始める事ができます。
是非、一度試しにやってみてください。
今回紹介した思考や口癖を変えるだけでも、成長できるキッカケが
かなり上がると思いますよ。
失敗する事は全然OK
『こちこちマインドセット』を持っている人ほど、できなかったり
失敗したときに『自分はダメだ』と思い込んでしまいます。
『失敗する事』を、ダメと思っているんです。
失敗は全くだめでなく、むしろ成長できるチャンスです。
失敗から学ぶ姿勢を持つことで『成長できる』からです。
そう考えると挑戦する事もワクワクしてきませんか?
まずは失敗したとしても、その事実を受け止めて、その失敗から
『何を学べるだろうか』、『どうすれば改善して成長できるだろうか』を考えます。
そう考えて改善する努力を続ける事ができれば、必ず成長できます。
更に失敗だった事実が、振り返ると結果的に良かった事実に変わるんです。
面白いですね。
例えば、夫婦関係が原因で離婚してしまったとします。
『あいつの性格がやっぱり合わない』と思うのは簡単ですが、
『自分がパートナーに対して問題だった事や欠けていた事は何だろう』と考えてみるんです。
必ず一つや二つ改善した方がいい事が出てきますよね。
その問題点を改善して、次に巡り合う人に対して接し方を変える事でより良い人生を歩めれば
その人にとって離婚した事実は『変わるきっかけ』となり良かった事実に変わると思うんです。
『失敗は成長できるチャンス』と考える事ができると、失敗は怖くなくなります。
この考えを持っていると、得意な事でない事にも果敢に飛び込んだり、
得意でないからこそ敢えて挑戦する事ができるようになります。
本来、取り組むときの自信は必要ないんですね。
マインドセットは自分の意思で決められる
『しなやかなマインドセット』は、誰でも持つ事ができます。
なぜかというとマインドセットは、自分の意思で決める事ができるからです。
今まで通りでいいのであれば、そのまま何も変える必要はないですし
『変えたい』と思うのであれば、変える事ができます。
『しなやかなマインドセット』を持つと『できる』だったり『成長できる』と
信じて取り組む事ができるので、絶対にそっちの方がいいと個人的には思います。
初めから『俺はバカだから何をやってもダメだ』と思わないでほしいです。
絶対にそんな事はないからです。
僕も学生時代はろくに勉強せずに成績も悪かったので、
『自分は頭が良くない』と決めつけていた所があります。
ただ頭が悪いというのは、そう思った時点での話です。
その先の成長なんて誰にもわからないですし、その人次第で未来は大きく変わります。
反対にその時点では優秀な成績な人でも、未来でも成績が優秀かどうかなんてわかりません。
現時点で頭が悪くても、1年後にはみんなが認めるような
勉強のできる人になる可能性を誰もが秘めています。
もちろん勉強だけではなく、スポーツ、芸術、人間関係などにも当てはまります。
例えば僕の場合、学生の時に教科の中で一番苦手で嫌いだったのが英語でした。
勉強も当然しなかったので、英語の試験はいつも赤点だったんです。
振り返ると『自分には英語は絶対できない』と決めつけていた部分がありました。
社会人になり職場の方など色々な所で影響を受けて、海外で生活してみたいと思いが出てきたんです。
そこで、苦手だった英語に取り組みます。
勉強を始めた当初、『こちこちマインドセット』が強くて
上達してる実感があまりない事を気にして『やっぱり全然だめだ』と思っていました。
それでも少しずつ『しなやかなマインドセット』の考えを持てるようになっていき
『必ず成長している』と諦めずにコツコツと英語に向き合いました。
その結果、今では海外の友人もできましたし、英語での会話もできるようになったんです。
当時の自分からしたら、信じられない事だと思います。
芸術的、創造的能力は才能で決まる?
絵心ない芸人などで、絵心がない事を取り上げる番組がありますが、
芸術など創造的な事に関しては、生まれ持った才能やセンスの部分が大きいと
思っている方も多いのではないでしょうか?
努力した所で生まれ持った才能やセンスのある人には、とても敵わないと思うかもしれません。
それこそが『こちこちマインドセット』の考えです。
例えば、絵心ない方が絵を描く事を学んだ場合、学ぶ前よりは必ず上手になります。
絵心がない人が必死に絵を描く練習して上手くなったら、
見た人が『上手いな』、『センスいいな』と言った意見をもらえる事もあるかもしれません。
何を言いたいかというと、繰り返しになりますが
『その時点での物差しだけでできないと決めてしまっては勿体ない』という事です。
『しなやかなマインドセット』を習慣にするための3つの質問
『しなやかなマインドセット』を習慣にするための3つの質問をご紹介します。
①今日は私や周囲の人たちにとって、どんな学習と成長のチャンスがあるだろうか。
チャンスを見つけたら、それを実行する計画を立てて次のように問いかけます。
②いつ、どこで、どのように実行しようか。
『いつ、どこで、どのように』と考える事で、計画が具体的になります。
当然、失敗する事もあります。そしたら次のように問いかけます。
③いつ、どこで、どのように新たな計画を実行しようか。
もう一度『いつ、どこで、どのように』と新たな計画を立て直します。
失敗して落ち込んでしまっても、行動に移すことが非常に重要です。
成長できるチャンスを見つけ『いつ、どこで、どのように』と計画を立てて
行動に移すことができれば、間違いなく成長できますよ。
お子さんがいる方は、夕食などでの会話でも使えますね。
『今日はどんな事を頑張った?』
『何か失敗や間違いはあった?』
『そこから何か学べた?』
このような質問をする事で、何か失敗をしてしまったときでも
どんな努力をして、どんな失敗をして、そこから何を学んだかを振り返り
これからの成長に活かす事が出来るようになります。
学び成長する事に重きを置いた『しなやかなマインドセット』の考えですね。
お子さんが成長するために何に対して努力したり、学んだのか聞いてみてください。
そして、才能や能力、結果ではなくその子が挑戦した事や努力した事について
褒めてあげましょう。
失敗しても、そこなから何かを学び取り成長していけるようになっていくはずです。
テストで点数が悪かったくらいで、子供に勉強ができないレッテルは張らないでくださいね。
オススメのマインドセットの本
もっとマインドセットを多く学びたいという人におススメの本をご紹介します。
僕が影響を受けたのが、ドゥエック,キャロル・S.さんが書かれた本です。
この方はスタンフォード大学心理学の教授で、パーソナリティ、社会心理学、
発達心理学における世界的な研究者です。
人間の思考様式への関心は30年来で、モチベーション、メンタルヘルス、達成動機、
人間関係、精神保健に関する研究で大きな業績を上げています。
マインドセット:「やればできる!」の研究
1冊目は、マインドセット:「やればできる!」の研究です。
世界的ベストセラーになったマインドセットの本です。
「硬直(こちこち)マインドセット」、「しなやかマインドセット」を例に紹介しています。
自分の成長を信じる事ができない人や友人や家族がいたら、勧めてあげると良いと思います。
「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力
2冊目は、「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力です。
1冊目と同じドゥエック,キャロル・S.さんが書かれた本で、
2008年に出版された本なのでこちらの方が古いですね。
こちらの本でも「(こちこちマインドセット」、「しなやかマインドセット」を
色々な事例で紹介しています。
いかがだったでしょうか。
マインドセットについて解説してきましたが、『自分はコチコチマインドセットだ』と
思った方で『しなやかなマインドセット』に変えたい気持ちがあれば
必ず変える事ができます。
誰でも成長する事ができますが、全ては自分次第です。
マインドセットが変わると、間違いなく人生が今より豊かになって
物事の見方が根底から変化するので面白いと思いますよ。
少しでも参考になったら嬉しいです。
マインドセットは、物事に対して『どういう見方や思考をするか』
『こちこちマインドセット』は自分の能力や才能は変わらないと思っている
『しなやかなマインドセット』は必ず成長できるというマインドを持っている
止めるべき思考や口癖
・『どうせ○○』
人のせいにして言い訳をすると成長しない
・『○○のせい』
まずは自責になり、失敗を受け止めて改善していく事が重要
失敗する事は全然OK
・失敗はむしろ成長するためのチャンス
マインドセットは自分の意思で決められる
・物事に対してどう捉えて、どう考えるかは自分で決められる