『宅建の試験は独学で合格できるの?』
『どれくらい勉強する必要があるの?』
『どんなテキストを使ったの?』
など宅建の試験を受けようと考えている方は、疑問に思うと思います。
僕は宅建のスクールや講座に申し込んだりせずに独学で勉強して
2019年の10月に宅建の試験を受けて、36点で合格しました。
(この時の合格点数は35点だったので、点数的にギリギリでした。)
宅建の試験ですが、僕のように独学でも十分に合格する事はできます。
この記事では、試験対策として僕が実際に使用したテキストや
勉強時間などをご紹介していきます。
独学で合格を考えている方に少しでも参考になると思うので、
宅建の試験対策にお役立てください。
Contents
宅建の合格率は?
宅建の合格率は、過去3年を見ると以下のような数字です。
令和元年度 17.0%
平成30年度 15.6%
平成29年度 15.6%
合格率は、約15~17%程です。
宅建とは『宅地建物取引士』という名称の国家資格なので、それなりに難しいです。
僕にとっては、なんとか合格できたという感じです。
宅建の勉強はどれくらい前から始めた?
その人の現状のレベルや毎日どれくらい勉強できるかによって変わるので
何ともいえないですが、5ヵ月~6ヵ月前くらいに始める方が多いのではないでしょうか。
僕の場合は、試験の約4ヵ月前から勉強を始めました。
ただ、最初の頃はみっちりと勉強したわけではありません。
勉強を始めた当初は、毎日30分程しか勉強していなかったと思います。
ダメダメですね。
勉強のギアが上がらないまま9月の上旬くらいに『これじゃ絶対落ちる』と思い、
環境を整えて宅建の勉強にコミットしました。
当初に計画していた勉強の予定も立て直して、受かるための計画を立て直しましたね。
この時は『宅建業法』しか手を付けていなくて、宅建業法も
まだ終わっていない状況だったんです。
ほかの『民法』、『法令上の制限』、『税・その他』の科目は
全く手を付けていない状況だったので、いかに勉強が進んでいないのか分かると思います。
宅建試験を合格するための勉強時間はどれくらい必要?
一般的には、200時間~300時間が必要と言われているようです。
毎日3時間くらい勉強できれば、3ヵ月で200時間以上は勉強できます。
僕の場合は、勉強時間を細かく記録していなかったので
正確にはお伝えできませんが230~250時間程だと思います。
9月の上旬にギアを上げた際は、平日の仕事がある時でも最低4時間以上、
土、日は自宅やカフェなども利用してほぼ1日勉強してました。
勉強時間もその人の状況によって変わってくるので、一概には言えませんが
試験を実際に受けてみて、最低300時間くらいは勉強したかったなというのが正直な感想です。
試験の当日も朝早くに起きて試験会場に向かうギリギリまで
頭にインプットしていた状況でしたし、まだまだ知識不足を痛感していました。
事前に模擬試験を受けた感覚から、合格圏内ではあるもののギリギリだったので
『これだけ勉強したから大丈夫だ』というような余裕は全くなかったです。
宅建の対策に使用したテキストなど
宅建の対策のためにメインで使用したテキストは、以下の2つです。
・みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
・みんなが欲しかった! 宅建士の問題集
また、アプリやYouTubeも利用して対策の勉強をしましたので紹介していきます。
みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
1つ目は、『みんなが欲しかった! 宅建士の教科書』です。
この教科書を手に取っと時は『分厚い!』と思いましたが
「宅建業法」、「権利関係」、「法令上の制限、税・その他」の3冊分に取り外しができます。
独立させるとかなり薄くなるので、持ち運びはしやすいです。
内容は、フルカラーですし写真やイラストが多く使われているので、
僕みたいな全く知識がない初級者にとってはイメージが掴みやすく取り組みやすかったです。
文字がぎっしりのテキストで『ウッ』となる人にもオススメできますね。
分厚いですが、最初から最後まで投げ出さず勉強を続ける事ができました。
1回通しで勉強した後は、自分が苦手だと思う所を部分的に繰り返して
知識を深めていけたので力がついたと思います。
ただ、視覚を活用した解説に重点を置いている教科書なので
細かい部分の説明が乏しいと思います。
また、問題も収録されていますが圧倒的に少ないです。
この教科書で全体のイメージを掴み、別途細かく説明されているテキストを利用するか
ネットなどで調べていくのが良いと思います。
僕の場合は、過去問など問題を解いて分からない部分は教科書を確認して、
それでも分からない部分や説明の記載がないものは、その都度ネットで調べたりしていました。
みんなが欲しかった! 宅建士の問題集
2つ目は、『みんなが欲しかった! 宅建士の問題集』です。
1つ目に紹介した教科書と同じ方が著書です。
問題ページに教科書の関連説明が明示されていたり、コンテンツがリンクしているので、
併用で使えると更に良いと思います。
この問題集も分厚いですが、教科書のように3冊に分ける事ができるので
持ち運びする際も便利です。
この問題集は、約270問の過去問題から厳選された問題が収録されていました。
1回通しで全ての問題を解いて、2回目以降は間違えた問題のみ解いていって
苦手な部分を克服できるよう対策しました。
本当は2回目に間違えた問題もやりたかったのですが、
解くのに時間がかかる問題も多いんですよね。
思ったより時間がかかってしまい、3回目は時間的に厳しいと思ってやりませんでした。
問題集は、教科書に掲載されていない応用問題なども収録されていたので
細かい所の理解に役立ちましたね
宅建では、細かい部分を問われる問題も出題されるので、
過去問など問題を解くのは必須です。
教科書の方で理解していたつもりでも、問題で出されると『どうだったけ』と
十分に理解していない事に気づく事もできます。
なので、分からない部分は教科書に戻って確認して、それでも分からなければ
別途調べていったりと理解を深めていくのがいいと思います。
2019年版 ズバ予想宅建塾 直前模試編
3つ目は、2019年版 ズバ予想宅建塾 直前模試編です。
重要なポイントや法改正ポイントが分かりやすく解説されていたり
予想模試も3回分ついてきます。
直前の追い込みの対策のテキストとしておススメです。
僕の場合は、内容はサラッとみた程度しかしていませんが
3回分の予想模試を当日の試験のように時間を計って受けました。
模試は自分がどれくらい解く事ができて、合格範囲に入っているのかや
自分がどういう問題に弱いのか分かるので非常に良かったです。
宅建対策のためのおススメYouTubeチャンネル
4つ目は、宅建の事を配信している『宅建みやざき塾』のチャンネルです。
個人的に分かりずらかった『法令上の制限』の「都市計画法」、「建築基準法」や
『民法』などイメージする事ができて、学習していたテキストの解説が理解しやすくなりました。
動画の本数も250本程あってボリュームも多いです。
何回も繰り返し動画を見るだけでも、かなりの知識は付くと思います。
僕の場合、特に覚えたい講義の動画は何回も繰り返し視聴しました。
更に車の運転中やお風呂に入っている時、寝る際にもイヤホンして聞きながら寝たりと
音声学習としても利用させて頂き本当に助かりました。
振り返ると、動画や音声での勉強の割合も多くの時間を占めていたと思います。
この量の講座を無料で見る事ができるのは、本当に有難いですね。
アップされている動画は、殆ど視聴したと思います。
また、動画の中で、みやざき先生が『絶対合格しましょう!』とエール送ってくれるのですが
そのエールに自分の気持ちも奮い立ちました。
みやざき先生の動画での学習をしていなかったら、宅建試験には受かっていなかったと思います。
それくらいおススメなので、是非見てみてください。
宅建の対策のためのおススメアプリ
5つ目は、宅建の問題が解けるアプリです。
問題が解けるアプリも積極的に利用しました。
以下の3つのアプリを入れて、すき間ができたら問題を解いてました。
・宅建 過去問 2020
・全問解説付 宅建士 一問一答問題集
・宅建士 絶対合格! 過去問題・一問一答 2019年版
3つ全て利用しましたが、最後の方は『宅建士 絶対合格! 過去問題・一問一答 2019年版』
の利用頻度が多かったですね。
このアプリはYouTubeでお世話になった宅建総研(みやざき塾の宮嵜先生)が制作したものです。
課金は一切なく、無料で使う事ができます。かなりの問題集が収録されています。
ちなみに他の2つのアプリも無料で使用する事ができます。
無料で使えなんて、ほんと良い時代です。
無料なので、とりあえず全部ダウンロードして、
自分の使いやすいものを選べばいいと思います。
主に隙間時間などに問題を解くようにして、
少なくとも5年分くらいの過去問題は解いたと思います。
過去問題も解いてみると、細かい部分が理解できていない事がわかったり
使用しているテキストに載っていない事が出てきたりと理解を深めるのに有効でした。
僕が実際に定めた各科目の目標点数
勉強を始めた頃は満遍なく勉強するスタイルで進めていましたが、
時間的な事を考えて途中から合格するための勉強の仕方に変えました。
過去の宅建の合格点数を見ると平成30年が37点と一番高い点数です。(50点満点)
そこで、37点を取るための勉強に切り替えました。
37点を取れれば、合格できるだろうと考えたわけです。
どうしても合格したかったんですよね。
目標点数を取るために、以下のような感じで点数の目標を定めました。
宅建業法 18点(20点満点)
法令上の制限 5点(8点満点)
権利関係 9点(14点満点)
税その他 5点(8点満点)
宅建業法は点数の配分も高くて、簡単に解ける問題も多いです。
なので、ほぼ満点が取れるように過去問も他の科目より重点的に多く解いて対策しました。
法令上の制限は、暗記中心の科目で覚える事が多いわりに全体でみると点数が低いです。
用途地域の用途制限は、勉強してみるとわかりますが本当に細かいです。
僕は細かい所は切り捨てて、テストに出そうな部分を絞って覚えるようにしました。
時間的余裕もあって暗記が得意な人は、確実に点数を取るために細かく覚えてもいいと思います。
用途制限の細かい部分を切り捨てる代わりに、国土利用計画法、宅地造成等規制法、建築基準法、
農地法の所で点数をしっかり取れるように勉強しました。
法令上の制限は暗記科目が多いので、覚えた分だけ点数が取れます。
暗記が得意な人はここでしっかりと点数を取れると合格に近づくと思います。
6~7点取る事ができれば、かなり良い方ではないでしょうか。
権利関係はテキストで勉強した限り、そこまで苦手な感じはしなかったです。
問題次第では、良い点数も取れそうな気もしたので目標も半分以上としましたが
実際の試験では一番難しかったです。
権利関係は頭も使い疲れるので、試験では一番最後にやると決めていました。
実際のテストでは、最後の権利関係の科目に入った際に比較的時間の余裕がありましたが、
想像以上に解くのに時間がかかってしまい、かなり焦りました。
めちゃくちゃ難しい問題もあり躓きましたね。
時間が結局足らなくて、3問を適当に回答する事になってしまいました。
僕の場合は1、2点の勝負とわかっていたので、3問は大きかったです。
試験で権利関係の問題に入る前は、問題を結構解けている感触があったので
『これは合格できたんじゃないか』と思ってしまいましたが甘くなかったです。
結果的に受かったので良かったですが、落ちていたら間違いなく悔やむポイントでしたね。
苦手な感じがしない人でも、このパートで点数を稼ごうと思うのは
止めたほうがいいと思います。
税その他は、5問免除科目の住宅金融支援機構法 、不当景表法、統計、土地、建物のうち
4点は必ず取り、地価公示法または不動産取得税で1点取り合計で5点取れれば良いと考えました。
免除科目の5問は、試験の2~3日前に一気に暗記しましたね。
テストでも直前に覚えた事を忘れないように一番最初に解いたパートです。
免除科目は結果的に4点取れましたが、間違えたところを見直すと
簡単なミスをしていたので、全問取る事ができたと思います。
ここは何としても最低4点は取っておきたい部分です。
これまでの宅建の合格点を見ても38点を取れれば、ほぼ合格できるかと思います。
目標点を決める目安にしてみては、いかがでしょうか。
38点といえど正答率76%なので、結構な難易度です。難しい問題も出ますしね。
いかがだったでしょうか。
宅建の試験は国家試験で、一般的には難しいとされていますが
独学でもしっかり勉強して対策すれば合格できます。
なので、合格したい人は諦めずに頑張ってください。
僕も独学で合格できたので、あなたも必ず合格できます。
この記事が少しでも参考になったら、嬉しいです。
宅建の合格率は、約15~17%程
宅建の勉強は5ヵ月~6ヵ月前に始めるが一般的
合格目安時間は200時間~300時間
宅建の対策に使用したテキストなど
・みんなが欲しかった! 宅建士の教科書
・みんなが欲しかった! 宅建士の問題集
・2019年版 ズバ予想宅建塾 直前模試編
・宅建の過去問が解けるアプリ
・宅建の講座を見れるYouTubeチャンネル
目標点数を定めたい場合は、38点以上